カール・マルクスは、20世紀の世界に最も強い影響を与えた人物だといわれています。
共産主義が社会実験として失敗したことから、過去の遺物のような扱われ方をすることもあるが、実は現代の各国で導入されている社会福祉制度などはマルクスの思想の産物です。
彼が生きた時代は、労働者の権利などまったく存在しない、極端な資本主義が人々を苦しめていたのです。
マルクスが働くときの習慣は、かなり変わっています。
彼はひとつひとつの仕事に順番に着手するのではなく、ある仕事を半分ほど終えると、別の仕事に手をつけるのです。
混乱してしまいそうだが、マルクスはこのやり方を楽しんでいたらしいです。
2つの仕事について同時に考えていると、頭を休めることなく忙しく動かさなければならないからです。
この混沌とした働き方を好んだ彼は、何かを考えるときにはデスクの周りを激しく歩き回りました。
アイデアが浮かぶと、慌ててデスクに戻ってそれを書いきました。
こんな調子だから、仕事がひとしきり終えると、ヘトヘトになってしまうのが常だったといいます。
「ひとつひとつの仕事に集中したほうが良いのではないか」と疑問に思う読者もいるかもしれないが、この働き方だけが正解ではありません。
マルクスの習慣からもわかるように、いくつもの仕事を同時に進行させたほうが効率が良い場合もあります。
読者もひとつのプロジェクトの終わりに近づけば近づくほど能率が落ち、思考力が鈍った経験はありません??
いくつもの仕事を同時に展開し、頭をマルチタスクにして集中力を得るというのもひとつの方法でしょう。
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