あえて、うるさいところで考える

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みなさんはフォン・ノイマンという人物をご存じでしょうか??

ノイマンは有名な数学者で身近でいうとコンピュータの基本的な構造をつくった人物です。

現在の私たちが当たり前に触れている「ハードウェアとソフトウェアの分離」の概念が彼によって作られたのです。

一般的に、彼のような天才科学者は、静かな研究所で、ひとりで黙々と研究に没頭しているイメージがありますが、ノイマンの場合はうるさい音楽や騒々しい場所が大好きだったそうです。

わざわざナイトクラブに鉛筆と紙を持って行ったこともあるといいます。

彼の妻も「うるさければうるさいほど、彼には良いのです」と語るほどだったそうです。

むしろ静かな場所が退屈に感じる気質で、大学の研究室でもお構いなしに大音量で音楽を流すものだから、隣の部屋の教授が怒って抗議に来たこともあるぐらいです(ちなみにその教授はアルベルト・アインシュタインだったそう)。

フォン・ノイマンのような天才の存在は、静かな場所で働くことだけが正解ではないと教えてくれます。

イリノイ大学の研究所の論文によると、カフェのざわめきなどの雑音が、創造的な仕事の生産性を高めてくれるという結果もあります。

森の自然の音や、遠くの道路の音なども同じ効果を持つが、これらを「ホワイトノイズ」といいいます。

みなさんも一度は聞いたことあるのではないでしょうか??

これに着目して、現代では雨が降る音や、雑踏の音を聴かせてくれるウェブサイトを立ち上げて、ホワイトノイズを流しながら働く人もいるぐらいです。

この習慣にはもうひとつ狙いがあります。

静かな場所を好み「うるさいと集中できない」と文句を言う人は、「静かな場所しか集中できない」と思い込むことによって、それがジンクスとなって、ちょっとした音でパフォーマンスを低下させてしまっていることも多いのです。

しかし現実には、フリーランスでもない限り、オフィスで人の話し声や電話の着信音のなかで仕事をしているビジネスマンがほとんどで、完璧に静かな場所など存在しないはずです。

ホワイトノイズの中で考える習慣は、こうした働く環境を取り巻く音への耐性をつける訓練にもなるということなのです。

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