なぜあなたは動けないのでしょうか。
やる気がないから??意思が弱いから??性格的な問題??
いいえ違います。
あなたを動けなくしているのは、あなた自身の脳です。
そんなあなたに今回は大平信考さんが書かれた「やる気に頼らずすぐやる人になる37のコツ」という本を紹介していきます。
この本はこんなあなたにオススメです。
・やらなきゃいけないことになかなか手がつけられない。 ・ため込みすぎて自分はダメなんだと思ってしまっている。
そんな方にオススメの本です。
やらなきゃいけないことがあるのになかなか手をつける気が起きずにため込んでしまう。
そんな方も多いと思います。
本日はそんなつい先延ばししてしまう人のために、脳科学・心理学の知見を生かした方法を教えてくれている本です。
それでは早速紹介していきます。
この本の結論
・やる気は行動して初めて湧いてくる。 ・どんなに小さくてもまずは行動。 ・目標は欲望が伴って初めて真の目標になる。 ・欲望を見つけるには心の言葉に耳を傾けること。
というわけで
1行動に初速をつける方法。 2行動ブレーキの外し方。 3行動思考の身に付け方。
の順番で紹介していきます。
行動に初速をつける方法
この章では「行動に初速をつける方法」というテーマについて、本書から2つのポイントをピックアップして紹介していきます。
紹介するのは
・仮決め、仮行動でよしとする。 ・試しに10秒だけ動いてみる。
という2つのポイントです。
ではそれぞれ掘り下げていきます。
「仮決め、仮行動でよしとする」
まず1つ目のポイント「仮決め、仮行動でよしとする」について。
思ように動けない人の共通点、
・ちゃんと決めてから動きたい。 ・失敗しないようしっかり計画を立てたい。
という心理があります。
もちろん何も考えず、準備もせずに行動しても成果にはつながらないでしょう。
ですので、考えること自体は良いことでしょう。
一方で考えることばかりに時間とエネルギーを注ぎ、それだけで終わってしまうこともよくあるわけです。
これは本当にもったいない状態です。
この「しっかり計画を練ってから行動に移す」という考え方があなたを動けなくしている原因かもしれません。
すぐ行動できるようになるためにはまず量、そして質と言う順番を意識することが大切です。
第一に「行動量を増やすこと」その後に「行動の質を高めること」がポイントです。
すぐ動けない人の大半はこの順番を守れていません。
「行動量増やす」という第一段階を無視し、いきなり「行動の質」を求めてしまうんです。
すぐやる人になりたければ、「行動の質」は後回しにして「行動量を増やす」ことを意識してください。
そんな時に力を発揮するのが仮決め、仮行動と言うスタンスです。
例えば筋トレを始めたいと思っているけれど、ジムに通うのと自宅でトレーニングするのとではどちらがいいか考えている。
そんなふうに迷ってる人はとりあえず、今すぐ10回でもいいので腕立て伏せや腹筋をしてみる。
これが「仮決め、仮行動」です。
こうしてとりあえずやってみると、腕立て伏せ10回もできなかった、筋を違えて痛みが出た、など思ってもみなかった結果になるかもしれません。
では果たしてこれは「失敗」なのでしょうか。
当然失敗ではないですよね。
行動して得られた成果です。腕立て伏せ10回できないのなら、1日3回から始めるとか、膝をついた状態から始めてみるなど、自分にあった負荷のかけ方を知ることができたわけです。
また筋を違えてしまったのなら、やり方が間違っているわけですから、インストラクターがしっかり教えてくれるようなジムを探して通えば良いわけです。
仮決め、仮行動をしてみて当初の期待や予想と違った成果が出た場合は軌道修正をすれば良いだけです。
このように仮決めでも一歩踏み出して行動することで、脳の即座核と言う部分が刺激されドーパミンが出ます。
そして様々なリアクションや、自分の肌感覚といったフィードバックが得られるため、今後をどうするか決断しやすくなります。
慣れないうちは躊躇することもあるかもしれません。
しかしいちど試してみると仮にうまくいかなくてもダメージが意外に小さいということがわかります。
それさえ分かってしまえば、次は迷わず行動することができるようになるでしょう。
「考えすぎて何もできない」と言う負のスパイラルから抜け出すために、ぜひ仮決め、仮行動を実践してみてください。
「試しに10秒だけ動いてみる」
続いて2つ目のポイント「試しに10秒だけ動いてみる」
仮決め、仮行動しようと思っても体が動いてくれない。
そんな時に有効なのは最初の1歩のハードルを極限まで下げてみることです。
具体的には、まずためしに10秒でできることをやってみましょう。
著者はこれを「10秒アクション」と呼んでいるそうです。
「10秒アクション」とは文字通り10秒あればできる具体的行動のことです。
例えばランニングを始めたいのになかなか動けないのであれば、最初の10秒はどんなことをするのかと考えそれだけを実行してみます。
例えばシューズを履く、ランニングウェアに着替える、といったことをとりあえずやってみる。
勉強であればテキストを開く、早起きであれば前の晩にアラームをセットする、面倒な仕事であれば使用するソフトを立ち上げる、といったようなことです。
たったこれだけのことでも劇的な変化が訪れるでしょう。
なぜこれが劇的な変化につながるのか、それは何故かというと10秒アクションの段階で失敗する人は誰もいないからです。
この失敗しないということがその後の行動につながります。
10秒着手してみて、スムーズに行くのであればそのまま続けてしまいましょう。
10秒アクションがきっかけとなり、その後勉強、ランニング、筋トレ、仕事、片付けなどが15分、30分続いたというのはよくあることです。
この10秒アクションの効果は実は脳科学的にも証明されていることです。
人間の脳は生命維持のためできるだけ変化を避け現状維持しようとする防衛本能が働いています。
一方で脳には可塑性と言う性質があり、ほんの少しずつであれば変化を受け入れることができると言われています。
つまり10秒と言う小さなアクションであれば脳は変化に対応できるんです。
またその10秒という小さな1歩でも即座核を刺激する効果があります。
やる気が起きるのを待っていても永遠に行動することができません。まず10秒動くことでやる気は後からついてくるんです。
ここまでの内容をまとめてみます。
この章では、「行動に初速をつける方法」というテーマについて2つのポイント
・仮決め、仮行動でよしとする ・試しに10秒だけ動いてみる
という2つのポイントについて紹介しました。
「行動ブレーキの外し方」
では次に「行動ブレーキの外し方」
この章では「行動ブレーキの外し方」というテーマについて2つのポイントをピックアップして紹介していきます。
紹介するのは「仕事終わりに明日1番にやることを仮決めする」「あれもこれも気になってしまう時は紙に書き出す」という2つのポイントです。
ではそれぞれ掘り下げていきます。
「仕事終わりに明日1番にやる事を仮決めする」
まず1つ目のポイント「仕事終わりに明日1番にやる事を仮決めする」
朝出社してから仕事が乗ってくるまでに時間がかかるなんて事は無いでしょうか??
さて今日は何から取り組もうか、そういえば今日が締め切りの案件があった、昨日まだ途中だった案件どうしよう、などと迷っているうちに気がついたら30分も過ぎていたといったことです。
なぜ着手に時間がかかるかといえば、何をするかが明確に決まっていないからです。
頭の中で迷ったり考えたりしているうちに時間が経ってしまうんです。
これを回避するために、前日のうちに「翌日の朝1番にすること」を決めてメモしておくことが有効です。
著者はこれを「朝一コマンドメモ」と呼んでいます。
1日の仕事を終える時はまだ頭が仕事モードのままです。
その状態でスケジュールを確認し、明日1日の流れを趣味レーションしておきます。
その上で翌日のキーアクションを3つ決めます。
こうしておけば翌朝の仕事始めは3つのキーアクションの中から1つ選んで実行するだけになるのでスムーズです。
例えば
ステップ1仕事終わり明日のスケジュールを確認する。 ステップ2明日の仕事のゴールを決める。 ステップ3そのゴールを実現するためのキーアクションを3つ仮決めする。 ステップ4翌日の仕事始めは3つのキーアクションから1つを選びまず着手する。
ステップ1では明日すべきこと、取り組みたいこと、会議、打ち合わせ、締切等の確認をします。
続くステップ2では「明日の仕事のゴールは??明日も最高の1日にするために本当はどうしたいのか??」と自らに問いかけます。
問えば企画書を完成させる、契約を一件確定させる、懸案事項を片付ける、部下とのコミニケーションをしっかりとる、など状況によって出てくる答えは変わるでしょう。
続くステップ3ではステップ2を実現するためのキーアクションを3つ決めメモしておきます。
例えばずっと先延ばしにしていた企画書を完成させることが明日の最高のアウトプットだとしたら、過去の参考になる企画書を読む、ラフ案を15分で作る、参考になる資料を探す、などです。
ここまでしておけば、翌朝スムーズに仕事に着手することができるはずです。
これらの1から3のステップは仕事終わりであれば数分で出来ます。
そして翌朝ステップ4の翌日の仕事始めは3つのキーアクションから1つ選んで、まず着手するから始めれば良いわけです。
あらかじめすることが決まっていれば、迷うことなく着手できます。
もしそれでうまく動けなかったら残り2つのうちどちらかに着手すればいいです。
あらかじめ複数のアクションプランを用意しておくことで、1つうまくいかなかったがために仕事が止まってしまった、ということを防ぐことができます。
「あれもこれも気になってしまう時は紙に書き出す」
では続いて2つ目のポイント「あれもこれも気になってしまう時は紙に書き出す」
メールの返信提出期限の迫っている、書類の作成、会食、週末のイベントなど様々なことが気になって今やるべきことに集中できない。
ということがないでしょうか??
マルチタスクという言葉がありますが、厳密に言えば人は1度に1つのことしか考えることができません。
懸案事項で頭がいっぱいになってしまうと、目の前のことに集中できなくなってしまうのが普通です。
こんな時は自分が気になっていることを全部書き出してみましょう。
頭の中のごちゃごちゃはそのままだと処理するのが難しいものです。
ですが見える化すれば驚くほど扱いやすくなります。
手順としては次の2ステップです。
ステップ1
気になっていることを思いつくままに上に書き出す。
ステップ2
書き出した紙を眺め1つずつ対策をメモする。
という2つのステップです。
例えば
・来月のランチの予約→今週中にリサーチして候補を3つ選ぶ。
・メールの返信を忘れていた→午後にまとめて返信する。
・ローンの支払い→銀行口座の残高を確認する。
・会議室の予約→午後のメール返信前に予約する。
このように気になっていることを文字として書き出すことで、頭の中だけで抽象的に考えていたことが可視化されます。
これにより思考の整理ができ、驚くほど頭がすっきりするんです。
ぜひ試してみてください。
ではここまでの内容まとめます。
この章では「行動ブレーキの外し方」というテーマについて、2つのポイント
・仕事終わりに明日1番にやることを仮決めする。 ・あれもこれも気になってしまう時は紙に書きだす。
という2つのポイントについて紹介しました。
「行動思考の身に付け方」
では続いて「行動思考の身に付け方」
この章では「行動思考の身に付け方」と言うテーマについて本書から2つのポイントをピックアップして紹介していきます。
紹介するのは「欲望にフォーカスする」「頭の声、体の声、心の声を分けて聞く」という2つのポイントです。
ではそれぞれ掘り下げていきます。
「欲望にフォーカスする」
まずポイントの1つ目「欲望にフォーカスする」
例えば与えられた仕事の目標数字を達成するために顧客にアポイント入れなければならない、なのになかなか行動にうつせない。
といった経験をする方も多いと思います。
なぜ明確な目標があるのに動けないのでしょうか??
それはその目標に欲望がないからです。
正直つまらないし、その気にもならない。だから行動のスイッチも入りません。人は欲望がなければ行動する意欲がわかないものでしょう。
逆に言えば自分が本当にやりたいことならいくらでも頑張れる、続けられる、成長できる、という性質を持っています。
つまり欲望なき目標は真の目標とは言えないと言うことです。
いちど制約を外して考えてみましょう。
例えば経営者になりたい、海外に移住したい、趣味を活かして独立したい、田舎に引っ越して農業を始めたい、エベレストに登りたい、人によって様々な欲望が出てくると思います。
何も思い浮かばないという人もいるかもしれません。こういった夢や目標というものは心の奥底に勧められ顕在化していないことも多いものなので無理もないことです。
そういった方が真の目標を見つけ出すための最初のステップとなるのが「自分の欲望を知る」ことです。
「欲望」と聞くと悪いイメージを持つ方もいるかもしれません。ただここで言う「欲望」とは心の奥底にある純粋な気持ち、心を揺さぶるような希望、願望、期待といったものです。
私たちの脳には大脳辺縁系という本能行動や情動に重要な役割を担っている古い脳と、この大脳辺縁系の上にある新しい脳、大脳新皮質というものがあります。
古い脳は生命維持のために働き、感情と行動を司ります。
その一方で新しいのは状況に応じて、適切な行動するために高度な学習能力があり、言語をつかさどっています。
つまりいくら目標を明確にしても、言葉レベルでの目標であれば行動にはなかなかつながらないんです。
頭では行動した方が良いと分かっているのに行動できない、というのがまさにこの状態です。
「感動」という言葉はあっても、「知動」という言葉がないように、人は理屈ではなく感情で動く生き物です。
行動したいなら感情と行動を司る古い脳にアプローチする必要があります。
この点「欲望」を使えばいいいつでも実際に脳にアプローチができます。
とは言えいきなり欲望と言われても把握するのが難しいと思いますので、次の項目で1つのコツをお伝えします。
では続いて2つ目のポイント「頭の声、体の声、心の声を分けて聞く」
自分の欲望するコツそれは心の声に耳を傾けることです。
実は私たちの思考は次の3つに分けることができます。
それが「頭の声」と、「体の声」と、「心の声」という3つです。
頭の声は普段考えていることをしなければならない、すべきと言った義務感です。
そして体の声とは体の状態やコンディション肩がバキバキだとか、喉が痛いなのです。
そして心の声とは感じていること、気持ち、なになにしたい、なになにが欲しいという欲求です。
普段私たちが自分の気持ちを考える際には、これら3つの声が混在していたり、特定の声だけを聞いていたらしがちです。
例えばなかなか動けないと悩む人の大半は頭の声だけを聞いています。
あなたは体調不良が続いている人は、体の声を無視し肉体を酷使していることが多いでしょう。
まずは自分の欲望を知るために、毎日少しの時間3つの声を別々に聞いてみてください。
そしてうちに秘められた心の声を顕在化させていくんです。
多くの人は目標立てる際に、自分には無理だ、お金がない、といった頭の声が邪魔をして考えることをやめてしまいます。
心の声にフタをしてしまっている状態です。
心の声を顕在化するために必要なのは自分との会話です。
具体的には本当はどうしたいと、いうシンプルな質問を自分に問いかけるだけです。
過去の失敗や、現場の忙しさなどは、まずはワキにおいて自分自身は本当はどうしたいのか、これを問いかけ理想の未来をイメージします。
例えば自分が最近疲れているなぁと漠然とを思いながら働いているとしましょう。
そんな自分に「本当はどうしたい??」と質問してみます。
コツは3つの声を分けてことです。
最初のうちは今忙しいし、同僚に迷惑がかかるから、頑張らなきゃ、というような頭の声が聞こえてくるでしょう。
頭の声が聞こえてきたら、もう一度「でも本当はどうしたい??」と問いかけてみます。
これを続けていると最近体調も悪いし、肩こりもひどい、夜もよく眠れない、以前より仕事に集中できなくなったというような体の声が聞こえてくるでしょう。
そこからさらに、それなら「本当はどうしたい??」と問いかけます。
すると2, 3日休みを取って頭と体を休ませたい、温泉でゆっくりしたい、趣味の陶芸に没頭したい、といったような心の声、つまり欲望が聞こえてくるはずです。
このようなステップを踏むことで自分の本音が少しずつ顕在化してきます。
このように頭の声、体の声、心の声を分けて聞くことが重要です。
では最後に内容まとめます。
1行動に初速をつける方法
ここでは「仮決め、仮行動でよしとする」「試しに10秒だけ動いてみる」ということについて紹介しました。
2行動ブレーキの外し方
「仕事終わりに明日1番にやることを確認する」「あれもこれも気になってしまう時は紙に書き出す」ということでした。
3行動思考の身に付け方
「欲望にフォーカスする」「頭の声、体の声、心の声を分けて聞く」ということについて紹介しました。
以上今回はやる気がでない、行動にうつせない人のための本「やる気に頼らずすぐやる人になる37のコツ」についてご紹介していきました。
またいい本がありましたらご紹介させていただきます。
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