『ハリー・ポッター』シリーズは、現代の出版物の中でも最も成功したコンテンツといわれています。
そして原作者のJ・K・ローリングは、同作によって人生が変わったひととしても有名です。
社会保障局から生活保護と住宅手当を受給していた彼女は「仕事中に空想ばかりしている」といいう理由でクビになってしまったこともあります。
彼女が出版社に『ハリー・ポッター』シリーズの売り込みをはじめたとき、12社から断られたのは有名な話です。
さて、そのローリングは、作品を執筆する前に、カラーペンで登場人物たちの相関図などを作る習慣を持っていました。
彼女は、『ハリー・ポッター』シリーズ以外にも推理小説を書いたことがあります。
このときは、容疑者は赤色、レッドヘリング(推理小説において、読者が犯人を簡単に特定できないように注意を逸らす役割を持つキャラクター)は青色という具合に、わかりやすく区別する。
そうやってアイデアを紙にまとめて、後でパソコンに入力するのです。
昨今は、何でもかんでもパソコンやスマートフォンで入力して済ませようという人が多いが、アイデアを出したり、考えをまとめる際にはまだまだ紙が有効です。
「パソコンにタイピングした人より、手で紙に書いた人のほうが頭脳活動が活発だった」という研究結果もあります。
さらに、カラーで区別することは、情報が数種類ごとに整理され、思考がより体系的になるメリットもあります。
小さな習慣ながら、とても有効な習慣です。
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