理論や法則を導き出すために実証的な実験を大切にします。
知覚や理解等、人の高次認知機能を対象に研究します。
乳児期から老年期まで、加齢に伴う発達的変化についてv研究します。
生まれついての生得性行動ではなく、学習的行動について研究します。
等があり、実験によって心に関する科学的な法則を導きだそうとするものです。
それに対して応用心理学は
精神障害など心理的問題を回復、研究することを目的とします。
犯罪がなぜ起きるのか、犯罪者の特性や環境から解明しようとします。
教育の観点から心理学を応用し、効果的な教育方法を探求します。
宗教に関する諸現象を心理学的に扱って探求しようとします。
等基礎心理学で導きだされた理論や法則を実際の問題に活用しようとします。
また日常には心理学が数多く使われており、ビジネス、商品陳列、職場のコミュニケーション、広告等いろいろなものに活用されています。
レジ前に商品を置くのは??
参照点依存性 満たされた買い物籠を基準に商品の価値を図るので、ついでに買いやすくなる。
好感度の高い芸能人をイメージキャラクターにするのは??
ハロー効果 芸能人の高い好感度が、商品の好感度も引き上げます。
何度も主張されると前向きに検討したくなるのは??
マイノリティ・インフルエンス
少数派でも一貫した主張を続けると、多数派に影響を与えます。
二度目のお願いをつい聞いてしまうのは??
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック 最初に「受け入れにくいお願いをされて断ると、次の受け入れいやすいお願いを受けいれやすくなってしまいます。
PM理論
Pはパフォーマンス(目的達成能力)、Mはメンテナンス(集団維持能力)を表し大文字はその面が強く、小文字はその面が弱いことを表します。
PM型(理想の上司)目標を掲げ、達成する。
pM型(平和主義)部下への気配りはできるが生産性は低い
pm型(遊び人)闘争力なく、仕事への熱量もないリーダーに向かないタイプ。
このように上司のタイプは4つに分けらられます。
人間関係は初めが肝心
ビジネスなどでいい印象を与えビジネスをスムーズに進めるためには、初対面で相手に与えるイメージがとても大切です。
初対面のイメージはこれからのイメージよりも最も強い影響を与えます。
初頭効果の印象を簡単によく見せるには、着こなしや、清潔感、しぐさをよくするのが効果的です。
また初頭効果とは別に別れ際の印象が強く残ることを親近効果といいます。
ヒグビーの7つの理論
試験勉強などでもっと自分の記憶力がよかったらいいのになーと思ったことがある人は少なくないと思います。
心理学者ケネス・ヒグビーが定説したヒグビーの7つの理論はそういった記憶力をよくするための理論です。
その7つの内容とは
・組織化
・連想
・視覚化
・注意
・興味
・フィードバック
この7つです。
有意味化
丸暗記するのではなく、意味を理解することで覚えやすくなります。
組織化
系統で覚える(歴史の時代区分など)
連想
すでに覚えていることとむずびつける(年号のごろ合わせなど)
視覚化
映像化されたものにイメージする(有名人の肖像画など)
注意
要点をまとめて集中的にやること(テスト範囲等)
興味
好きなものと結びつける(好きな曲など)
フィードバック
予習・復習のほかにも褒めることで記憶力UPにつながります。
空気を読む人・読めない人
社会生活では、自分の置かれた状況を素早く認識してその場にふさわしい行動をとる必要があります。
社会的な人間関係の中で自分の立ち位置を察知すること、そして、それに基づいて、行動をコントロールすることをセルフ・モニタリングといいます。
セルフ・モニタリングは簡単にいうと空気を読める人・読めない人の能力の高さや低さを表した言葉といえるでしょう。
しかし空気が読めない、(セルフ・モニタリングが低い)人が一概に能力的に劣っているのかといいますと一概にそうとも言い切れません。
そのような人は言い換えれば審芯が強い人ともいえるからです。
好意の返報性
人は人から行為を受けるとその人に行為を返したくなります。
そのことを心理学では好意の返報性tいいます。
相手に好きな気持ちを上手に伝えると相手も自分に好意を持ってくれるのです。
しかしあからさまな好意は逆効果です。
伝えるのならさりげなく伝えましょう。
好意の返報性はビジネスの場面でも大いに活用できます。
「無料キャンペーン」「実質無料」などのキャッチコピーも今では珍しくありません。
スーパーやデパートの食品売り場で日常的に行われている試食を食べると、その商品ではなく手も何かを買わなくてはという気持ちになります。
バレンタインデーが定着した後に、チョコレートのお返しの日としてホワイトデーが誕生し、製菓業界が積極的にマーケティングしました。
家電量販売店などで行われる親切で丁寧な接客は、その日の購入を決断させるだけでなく、また、この店で買い物したいと思わせることができます。
ランチョン・テクニック
仕事の中で心理学を活用でき場面はたくさんあります。
その中で交渉のなどをスムーズに進められる心理学の一つでランチョン・テクニックというものがあり、おいしい食事をしながら相手と交渉や商談をするというものです。
そうすることで、相手との親近感が高まり、幸せホルモンのセロトニンが分泌されるため、肯定的な反応を引き出しやすいのです。
誰にも話をきかれたくない密会を行うときに、料亭が選ばれるのは、秘匿性の高さだけではなく、ランチョン・テクニックの効果も狙っているからです。
外交
来賓のおもてなしに晩さん会はつきもの。
ビジネス
いわゆる接待はこのテクニックの効果を狙ったもの。
恋愛
デートで、おいしくて話題のレストランに招待するのはとても効果的です。
単純接触の原理
人は初対面の人に対して何かしらの警戒心や恐怖心を抱きます。
しかし、たいていの場合は何回かあっていくうちに警戒心や恐怖が薄まり、好意を持ちやすくなるのです。
恋愛に関しては頻繁に会ったり、連絡を取ったりしておくと成就しやすいということです。
熟知性の原理
単純に接触するだけではなく、対象のことを知れば知るほど、好感度が上がる現象もあります。
これも恋愛やビジネスなどに応用され、小説に作者のプロフィールが載っていたり、SNS を活用する企業が多いのもこの熟知性の原理を狙ったものといえるでしょう。
ハロー効果
最初で話した人との第一印象はとても大切というものでもう一つ人の印象に大きく左右するものがあり、それをハロー効果といいます。
ハロー効果とは、人の印象というものは一つの要素で大きく変わってしまうことがあるのです。
例えば出身が有名大学だったり、会社が大企業だったりするとそれだけでその人に対する印象が無意識のうちに高くなってしまうのです。
それとは逆にマイナスな面をもっているとその人の印象全体を下げてしまうこともあります。
ハロー効果はプラスにもマイナスにも働きます。
名刺などやネットのプロフィールに資格や実績などを乗せるのもこの効果を狙ったものです。