皆さんこんにちは。
今回は伊庭正康さんが書かれた、結局しつこい人がすべてを手に入れる。という本を紹介したいと思います。
この本はこんなあなたにオススメです。
・世界的な成功者の成功の秘訣を知りたい
・精神論根性論は苦手
そんな方におすすめの本です。
しつこいという言葉にどんなイメージを持っているでしょうか。
日常の会話ではしつこい人は嫌われるよ。
あの人本当にしつこくてうんざりしちゃう。
というようにあまり良いイメージで使われない言葉かと思います。
しかし実は成功のためにもっとも大切なことはこの「しつこさ」です。
しつこさを別のポジティブな言葉で言い換えるなら何度も何度もアタックする。
あきらめずに継続するどんなことでも徹底する。
コツコツと地道にやり抜くという風に言うことができます。
これだといいイメージになりますよね。
そして世界的な成功者である、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾス、イーロン・マスクなどがこぞってこのしつこさの重要性を語っています。
どうでしょう、しつこさを身につけたい気持ちが出てきませんか??
でもしつこさって意志の力とか根性とか生まれ持ったものが必要なんじゃないの??
私には無理だと思う思う方もいるかもしれません。
しかし、心配は必要ありません。
本書では誰もがしつこくなれる方法を解説されてあります。
今回の項目は以下の通りになります。
・ビジネス勉強ダイエット恋愛といったあらゆることの成功の秘訣はしつこさである。
・このしつこさは誰にでも身につけることができる。
というわけで
1人生の成功はしつこさで9割決まる
2しつこさを身につけるための TKKの法則
3嫌われないしつこさのコツ
という順番で紹介していきたいと思います。
1人生の成功はしつこさで9割決まる
成功するためのコツは何なのか??
これを突き止めるために著者は成功するビジネスパーソンの行動や言動の肝をしつこく探ってきました。
その結果たどりついたのが本書のテーマであるしつこさです。
有名な成功した人たちはこんな言葉を残しています。
アップルのスティーブ・ジョブズは成功と失敗の一番の違いは、途中で諦めるかどうか。
アマゾンのジェフ・ベゾスは発明して着手して、また発明して、もう一度着手してやり直して同じことをまた繰り返す。
これを何度も行うのです。
作り手は成功への道は直線ではないと分かっています。
そしてテスラのイーロン・マスクは根気強さはとても重要だ諦めることを強いられない限りあなたはあきらめるべきではない。
パナソニックの松下幸之助は失敗したところでやめてしまうから失敗になる。
成功するところまで続ければ、それは成功になる。
それぞれそのような言葉を残しています。
彼らの言葉の中に出てくる諦めない。何度も繰り返す成功するまで続ける。
といったフレーズはまさしくしつこさを表している言葉です。
これだけのトップビジネスパーソンたちが口を揃えて言っています。
しつこさが成功のための重要な要素であるということです。
そしてさらにこのしつこさの重要性は成功者たちが入っているということだけでなく心理学的にも実証されています。
ペンシルバニア大学心理学教授のダックワースはベストセラーとなった著書やり抜く力人生のあらゆる成功を極める究極の能力を身につける。
この中で成功のための4つの要素を紹介しています。
その4つの要素とは
・ガッツ(度胸) = 困難なことに立ち向かうこと。
・レジリエンス(復元力) = 失敗しても諦めずに続けること。
・イニシアチブ(自発性) = 自分で目標を見据えること。
・ティナシティ(執念) = 最後までやり遂げること。
この4つの要素であるとしています。
これらはしつこさに通ずるものです。
そしてこれらの4つとも、特別な能力や学力が必要のないものであるというのがポイントです。
つまり心理学で言われているのは成功や幸せは生まれつきの知能や才能で決まるのではなく、良いしつこさを身につけることで手に入るものであるということです。
では次に具体的なしつこさを身につける方法について書いていきたいと思います。
2しつこさを身につけるためのTKKの法則
しつこさを身につける方法として発見したという、TKKの法則を紹介していきます。
このTKKとは楽しくする、簡単にする、効果を確認する、この3つの頭文字を取った TKKです。
TKKによりしつこくやり続けることを楽に習慣化することができます。
ではさらに掘り下げていきます。
step 1楽しくする
つまらない、やりたくないことは続きません。
ですので、まずは楽しくすることが大切です。
そしてこの方法というのがジョブ・クラフティングという方法です。
これはイェール大学経営大学院准教授のエイミー・レズネスキーとミシガン大学教授のジェーン・E・ダットンが提唱したものです。
経営学では作業効率が最優先されてきました。
その結果仕事にやりがいや喜びを見出せない人が増えてしまったそうです。
こういったやりがいを見失った人のモチベーションをいかに上げるかという研究をする中で注目されたのがこのジョブ・クラフティングというものです。
ジョブ・クラフティングには3つのステップがあります。
ステップ1は仕事の意義を見直すです。
自分の行っていることをよりやる気が出るものに再定義するというものです。
この話を分かりやすくイメージするためのエピソードとして経営学の巨匠ピーター・F・ドラッカーの有名な三人の石工の話があります。
彼は旅行中石工にあなたは何をしているのですか??
と訪ねたそうです。
その答えとして
石工a 親方から命じられてレンガを積んでいる。
石工b レンガを積んで塀をこしられている。
石工c 多くの人が祈りに来る教会をつくっている。
さてどの石工が仕事を楽しいと思っているでしょうか??
これは容易に想像がつきますよね。
石工 a は言われたからやっているというだけ。
石工 b はただ目の前の事実を飾っているだけ。
それに対して石工 c は自分のやっていることの先にある大きな目的を見据えています。
やらされているからやっているだけとか、つまらないことだけど仕事だからやっているだけ、とかそういう仕事にはやる気が出ませんよね。
まったく同じことをしていても偉大な仕事の一部を担っているんだ。そう思うとやる気が出てくるという感覚は共感できるかと思います。
これがジョブ・クラフティングの最初のステップ仕事の意義を見直すです。
続いてステップ2つめは工夫をちょい足しすることです本書では著者の体験談が紹介されています。
著者は学生時代大阪のバーに飛び込みの営業をするアルバイトをしていました。
最初はまったく相手にされなかったそうですが、そこで一つの工夫をしました。
オリジナルの終電早見表を作って配布したところ、だんだんと話しを聞いてもらえるようになったそうです。
今でこそを終電の時間はスマホで調べればすぐにわかります。
しかし、当時はスマホがなく携帯で終電を調べることもできない時代でした。
何何線の終電何時あるっけ??
と尋ねるお客さんもいるだろう。という発想から生まれた。
工夫でこれが大ヒットしたそうです。
この工夫はお店からの評判もよく著者のリクルート入社につながったきっかけにもなったそうです。
ポイントは今の仕事に自分なりの何かを足そうと考え続けることです。
もしその工夫自体が大ヒットすることがなくても工夫を考えて試せ能動性が増し楽しさにつながっていきます。
最後に3つ目のステップは交流を見直すです。
これは人間関係を変えようという話です。
会う人を変えてみたり、普段会う人と会話の内容を変えようということです。
オススメなのはハイパフォーマーと交流することです。
著者自身トップセールスを誇る先輩たちに何度も同行させてもらったそうです。
そのときにこんなこともやってるんだ、まだまだ自分にもやれることがあるなあ、と多くの気づきを得ることができたとのことです。
交流により自分を磨けというのはこういった気づきの積み重ねによりなされるものです。
というわけで以上がTKKのT楽しくするです。
続いてTKKの K 「簡単に」について書いていきます。
しつこさを発揮するためには簡単なほど良いのだと著者は言います。
たとえば本書ではこのような例が紹介されています。
あなたがダイエット中だったとしてどちらを選びますか??
a 体重計を店に置き使うたびに出す
b 体重計を目に付くところに置く
やはり b の方が体重計に乗る頻度が増えて体重の増減に気が抜きやすくなりダイエットの成功率が上がるかと思います。
ポイントはわざわざを減らすことです。
つまりその行動を起こすためのエネルギーを減らすことです。
省エネでコスパが良くが簡単にの狙いになります。
ではこの簡単にを実践するための3つのコツを紹介します。
コツの一つ目はフォーマットを作ることです format つまり「型」を決めてしまっておくということです。
この代表例として服装が挙げられます。
スティーブ・ジョブズや facebook のマーク・ザッカーバーグがプレゼンをしている時の服装を意識してみたことはありますでしょうか。
彼らはいつも同じ格好です。すなわちフォーマットができているということです。
フォーマットを作ることで選ぶ考えるということに使うエネルギーを省くことができます。
繰り返し行うことに関しては何らかのフォーマットを作り楽をできないか考えてみることが良いということです。
それがしつこさ実戦への一つの鍵となります。
ではコツの2つ目、手間を省く。
著者はビジネスシーンでのメール対応を例にして、この手間を省くを紹介しています。
メール対応と言えば通常パソコンを立ち上げて返信するということが多いと思います。
これに関して著者はスマホの音声入力をフル活用して手間を省いているそうです。
音声入力はてでのタイピングの10倍の速さで作成できるとのことですので試す価値がありそうです。
この音声入力の例のように今まで使っていなかった新しい技術ツールを使えば同じことをするにしても手間を省ける可能性が出てきます。
アンテナを広く張って情報を集め使えそうかも思ったら一度試してみるこういう姿勢があるとこの手間を省くことにつながりやすいかと思います。
では続いて3つ目のコツ判断を減らす。
これは一つ目と二つ目のコツに重なる部分もありますが判断にかかるエネルギーを極限まで減らしましょう。
という話です。
ここで取り入れて欲しい方法というのがハイディ・グランド・ハルバーソンがやり抜く人の9つの習慣という本で紹介している、if-thenプランニングという方法です。
このif-thenプランニングはもし〇〇したら、その時に□□しましょう。
という計画をあらかじめ立てておくというものです。
つまり条件反射でやるべきことを決めておくという方法です。
方法はとてもシンプルでもし〇〇したら、□□する。の〇〇と□□を設定しておくだけです。
もし19時になったらジムへ行く。
もしミーティングが開始されたら一回以上発言する。
もし電車に乗ったら単語を5つ覚える。
みたいな感じです。
ルールをつくって2ヶ月ほど続けると最初は努力しないとできなかったことが無意識レベルでできるようになり
習慣化されていきます。
ポイントは問答無用でやるということです。
19時になったらジムへ行くと決めたなら、19時になったらは脇目もふらずにいくのがポイントです。
19時になったけど、お先に夕食を済ませたほうがいいかなぁとか、天気が良くないから今日はやめようかなと
か、そのような考えて判断するというステップを挟んでしまってはこの方法の意味がありません。
目的は判断のエネルギーを減らすことですからそこを忘れないようにしましょう。
というわけで以上がTKKのK「簡単にする」についてです。
では最後にTKKの最後のK「効果を確認する」についてです。
これはしつこく続けるためにはこまめに進捗を確認するのが効果的という話です。
心理学でも進捗を確認できる頻度が増せば増すほど創造的な仕事の生産性を長期的に高めやすくなる。
自分が取った行動に対する結果が見えるようになると脳はもっとやりたいという気持ちを持つ。
というようなことが実証されています。
では具体的にはどんな方法をとればよいのでしょうか。
それは「記録する」という方法です。
ダイエットなら毎日の体重変化をグラフ化する。
読書習慣を身につけたいなら、毎日本のタイトルと読書時間、読んだページ数をメモする。
といった具合です。
ここでの注意点はあくまでもしつこく続けるための記録なので記録することがテーマになって面倒になってしまってはいけない、ということです。
一つ前のK「簡単に」で説明したように、フォーマットを作り手間を省いて判断せずにできるように工夫をしていくべきです。
では一旦ここまでの内容をまとめます。
・しつこさを身につけるコツは楽しく簡単に効果を確認するのTKKです。
・楽しくするためにはジョブ・クラフティングを使うのが効果的、ジョブ・クラフティングでは仕事の意義
を見直す。プラスをちょい足しする。交流を見直す。この3つを実践しましょう。
・「簡単に」のための3つのポイントはフォーマットを作る、手間を省く、判断を減らす、この3つです。
そして最後の
・効果を確認するのためには「記録をする」ことが有効です。
正しい記録を続けることが負担になっては意味がないので簡単にできるように工夫をしましょう・
では続いて「嫌われないしつこさのコツ」についてです。
嫌われるしつこさになるかどうかのポイントは相手の気持ちを感じられているかどうかです。
相手がどう思っているかを意識できているのか相手がどう感じているかを答えられているのか。
この2つの自問自答した際もし答えに行き詰まってしまうようなら、もうしかすると嫌われるしつこさになってしまっているかもしれません。
本書では嫌われるしつこさにならないための方法がいくつか紹介されていますが、今回は話し方についてのポイントを3つ紹介します。
1つ目はしつこく伝えるよりも、相手の話を真剣に聞く。
自分のことを語りすぎる人は、自分軸になりがちで相手の気持ちに意識が向かなくなりがちです。
意識して相手の話を聞くことに進言になりましょう。
2つ目のポイントは相手が欲しいと思うものを手土産にする。
相手に会いたいと思うときには何かしらのメリットを提供できるようにしましょう。
例えば単に近くにきたので会いたいです、ではなくコーヒーがおいしいお店があるのでおごりますよ、といった形です。
1はちょっとしたことでも何かしてもらった人には何かお返したくなるものです。
では続いて3つ目のポイント相手を想う一言を添える。
例えば先輩に本を貸してもらったというシチュエーションで考えてみます。
会話において
先輩「この前貸した本も読んだか??」
自分「いいえまだ読んでいないです。」
先輩「あの本は役に立つから読め」
そんな風に言われるとちょっとムッとしてしまいますよね。
では次の場合はどうでしょう。
先輩「この前貸した本も読んだか??」
自分「いいえまだ読んでいないです。」
先輩「前に君が話していた悩みを解消するヒントになると思うよ。だから選んでほしい」
こっちの場合だと前のパターンよりも読む気が湧いてくるのではないでしょうか??
これはあなたの気持ちに寄り添ってくれていることが明確になっているからです。
以上の3つのポイントが嫌われないしつこさのコツです。
ぜひ意識していきましょう。
最後に内容をまとめます。
・人生の成功はしつこさで9割決まる
・ジョブズもベゾスもイーロンマスクもしつこさの重要性を述べている
・しつこさが成功につながることは心理学的にも実証済み
・しつこさは生まれつきではなくこれから身につけることができるものである
・しつこさを身につけるための TKKの法則
・楽しく簡単に効果を確認する
・これによりしつこさを身につけることができる
・嫌われないしつこさのコツポイントは相手の気持ちに意識が向いていること
です。
3つのポイントとしては
・しつこく伝えるよりも相手の話を真剣に聞く
・相手が欲しいと思うものを手土産にする
・相手を想う一言を添える
という3つのポイントでした。
もっと成功のための良いしつこさについて知りたいと思う方はぜひ本書を手にとって読んでみてください。
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