隠居生活10年目 不安は9割捨てました

生きていくのに不要不急と思われる労働を捨て、消費を捨て、人間関係を捨て、夢や目標を捨て、こうしなければいけないという思い込みを捨て、そして不安も9割方捨てた。

その結果どうなったかというと毎日割とハッピーに生きています。

今回は大原 扁理 さんの「隠居生活10年目不安は9割捨てました」を紹介していきたいとおもいます。

大原さんは20代前半の頃に東京で隠居生活を始められました。
現在は台湾に移住されており隠居ライフを楽しんでなんと10年の月日が過ぎたそうです。

なぜ隠居生活を始めたのか著者は本の冒頭でこのようにおっしゃっています。

20代で隠居生活を始めたのは弱肉強食の経済至上主義社会でフルボッコにされて全てが嫌になったから出世競争にはポロ負けしたが、諦めの速さなら誰にも負けないと。

この本のテーマは「不安」です。

過去から現在に至るまでの人生をしんどくさせる「不安」

著者はこれまで不安というものにどんな風に駆られてきてそれをどう見極め取り除き、その後はどう付き合っているのか。

こ本の中にはあなたの不安に思う気持ちがもう少し楽になるヒントが散りばめられております。

では早速項目を見ていきましょう。
・不安な世界からはこうして離れる
・好きなように生きる
・不安とは結局なんなのか

について紹介していきたいとおもいます。

それではさっそく「不安な世界からはこうして離れる」
ということから紹介していきます。

早速ですが、私たちの不安というのはどこからやってくるのでしょうか??

自分のやっていることが自分が本当に望む状態とずれている。

そんな経験はないでしょうか??

そのことに不快感を感じていられる間は実はまだマシで、ひどい時には疲れきってしまって、自分の感情がわからなくなったりします。

快も不快もよくわからず自分がずれていることにすら気が付かないのかもしれません。

人はこの不快感をきちんと不快感として認知するセンサーが作動していないと自分を生きることから、どんどん自分が遠ざかってしまいます。

そうなってくるとだんだん不安が増してきてしまうのではないでしょうか。

なぜ不快なのかその不快感がどこから来ているのかこれからの人生どうしたいのかはすぐに答えが出ないとして、とにかく自分が望む自分から離れてしまわないように不快な感じ、ズレている感じを自分自身でキャッチできることが大事です。

それは不安な世界から最終的に離れるための第一歩となるはずです。不快感やズレに敏感でいるためり著者が実際にやってよかった、そして今でも続けているという具体的な行動がいくつかあるので紹介していきます。

不安な世界から離れる方法として次の4つの方法を紹介します。
・スマホの電源をオフにして情報を置い回さない。空白の時間を作る
・行きたくない。飲み会や合コンの誘いを断る
・温泉に出掛ける
・瞑想をする

それではこれらを一つずつ順番に紹介していきたいとおもいます。

スマホの電源をOFFにして情報を降り回さない空白の時間を作る

まずは一つ目のスマホの電源をOFFにして情報を降り回さない空白の時間を作る

スマホの電源をOFFにして情報を追求しない空白の時間を作ることとは??

誰でも今すぐにできて、かつ飛び抜けて簡単なことといえば、手元にあるスマホの電源をOFFにして空白の時間を作ることです。

一度試しにやってみるとわかりますが、スマホがない世界というのはものすごく静かです。

これまでスマホやネットを通じて入ってきた情報がどれだけ大きかったのか、自分がどれだけそうした情報や広告に頭の中をぶんぶん振り回されて落ち着かない気分でいたのか、スマホの通知誘惑を遮断して初めて実感できるはずです。

言動に対して何らかの結果や理由やオチ、あるいは成果やコスパを常に求められる世間の風潮から束の間だけでも解放されてみる。

自分のことをわざわざ説明して他人に納得してもらわなくてもいいんだという開放感を味わいましょう。

24時間働きいっぱなしでいたスマホはOFFにしたら一度お家で休ませ、スマホを持たずに外出してみましょう。

すると目に見えるものや耳に聞こえるものを頭の中で思いつくものが今までと随分違うことに気づくでしょう。

人の歩き方とか特に写真映えもしない、なんの変哲もない景色とか他人の会話の語尾とか取るに足らないものがすごく敏感に見えてくるし、聞こえてくるでしょう。

空白の時間が何の役に立つかと言えば何の役にも立ちません。

しかしあなたはスマホのない時間空間の静けさによりあの時の不安はどこから来ていたのかに気付くはずです。

何かの役に立てなければいけないことばかりに囲まれている時の、余白を許さない、息がしにくい状況、それって結構ストレスだったんだなぁと感じることでしょう。

この気づきは大切だと思います。

ほとんどの人はスマホがある状態が当たり前になっていますから、慣れるまでの間はスマホをOFFにしている方がは落ち着かない感じがあるかもしれません。

それでもスマホをオフにするという習慣を続けているとネットの情報に反応するのがほんの一瞬遅くなるのがわかります。

ほんの一瞬反応が遅れるとあっという間に流れていってしまうネットの情報。
それをまあ追いかけなくてもいっか。
と思えたときにはちょっと安心感が増えているはずです。

本当に縁のある情報ならいつか必ずしかるべき時に、またやってくるだろうとリラックスして構えていられる
ようになります。

ただ忘れないでいただきたいのがこれは何度も定期的にやらないとまた少しずつ不安になってくるということで
あります。

不安とは目に見えて溜め込まれるものではなく誇りのように気付いたら音もなくチリ積もっているようなものです。

頻繁に掃除をしないと、またフィルターが目詰まりを起こして快・不快のセンサーが働かなくなってしまうんです。

そうなるといつの間にか無意識に自分らしくない生き方まで受け入れていたりします

スマホの電源を切るという些細な行動とはいえ、続けることによって不安な世界から離れるためには小さいけれど確かな効果があります。

始めは夜だけスマホのの消灯時間を設けるでもOKです。
出かけるときにわざと置いていくなどは慣れてからでも良いです。

慣れていくうちに騙し騙し、その時間を伸ばせるようになり、あれなんだスマホ少しぐらいなくても平気じゃんと大丈夫じゃんと思えるようになってくるでしょう。

ないと生きていけないと思っていたものがなくても意外と大丈夫と分かる時のものすごく自由な気分は一度体験してみる価値があります。

スマホがなくても平常心を保てている自分に安心感を覚えることでしょう。

是非一度行ってみてください喫茶店に本を読みに行くときあるいはジムに筋トレをしに行く時スマホをそっと家において一度でてみてほしいんです。

行きたくない飲み会や合コンなさそういを断る

それでは次2つ目の「行きたくない飲み会や合コンなさそういを断る」について紹介していきたいとおもいます。

さてスマホから入ってくる情報や広告を遮断するという初めの一歩が踏み出せたら、お次は行きたくない飲み会とか合コンなども断捨離してみてはいかがでしょうか。

誘われて断りきれずにOKしてしまった。
そんなことって誰にでもありますよね。

でもこれからはそれに行くのはやめましょう。

対等な友人関係ならまだしも上下関係とかが発生していると断るのは無理じゃないかという声が聞こえてきますがそんなとき著者はどうしているのかというとやはりできるだけ全部断るそうです。

その際は断りやすくするためのちょっとした嘘込みで断るそうです。

嘘をつくことは申し訳ないから厳しいなあと感じる人も多いでしょうが、行きたくない場所に行くという方が自分に嘘をついているという感じがしませんか??

著者はそう考えているんです。どうせ嘘をつくのならば大事な自分よりどうでもいい他人の方につけばいいんだと。
まず直前のお誘いだったらちょっと風邪気味でとか、今月金欠だからなどが定番の断り文句リーになります。

ただこれで終わりではなく著者は言霊というのを信じているそうですので断った後に1人でうそぴょーんといってね打ち消しておくそうです。

また直前じゃなくて先のお誘いだった場合はそのあたりは旅行や気象などの予定があるからもしキャンセルになったら連絡するでそのまま放置します。
相手から何も言ってこなければしめしめといういう流れです。

そしてここで重要なのが飲み会に行かなくてもよくなったらなぜ行きたくないことを正直に行く気分じゃないから行かないと言えなかったのかよく考えてみましょう。

その理由が今後の人間関係に影響が出るのでいやれ渋々付き合っているならまたは損得勘定で付き合う人を選んでいるのかもしれません。

言葉って気分を害されるのが怖いと思うようになっているならその人は何かしらの方法でこちらをコントロールしようとしているのではないか、それは健康的な関係と言えるのかと分析してみてほしいんです。

うそぴょんね〜とか言っちゃう著者でも嘘をついたり断るのは簡単ではなくやはりエネルギーを消費するそうです。

エネルギーは自分の人生を満足させるために使いたいですから、行きたくないお誘いをしてくる人とは少しずつ距離をとるのが得策であります。

また飲み会とか合コンに限らず誰かからの行きたくない誘いには先ほど紹介した断り文句などを使ってできるだけ行かないようにしましょう。

どうか自分の行きたくないという気持ちに嘘をつかないでほしいんです。

温泉に出掛ける

それでは次3つ目の不安な世界から離れる方法「温泉に出掛ける」について紹介していきたいとおもいます。

さてここまで
・スマホを触る時間
・行きたくない飲み会の時間を減らす

という2つのことについてお話ししてきましたが、日常的にスマホをOFFにしたり誘いを断ることが難しいという場合は物理的にスマホを持ち込めないもしくは誘われても行けない場所に出かけるという方法も良いでしょう。

その条件にぴったり当てはまるのが例えば温泉です。

空白を作り出すことが目的ですから自然に囲まれていてぼーっとできる露天風呂なんかがあればベストです。

温泉で開放的な時間を過ごしスマホの通知に対して物理的に応答ができないという状況でいつでもどこでも誰からも連絡がつく状態というのはかなりストレスだったんだなぁと実感できることでしょう。

また温泉の場合は普段の生活圏から離れることで自分の生活を客観的な視点で観られるというメリットもあります。

離れて見ると悩んでいたことが意外と大したことがなかったよういう思えたり他人事ならば何でも落ち着いて見られるように自分に対してもその視点が持てるような感じがするのではないかと思います。

瞑想をする

それでは次4つ目の不安な世界から離れる方法「瞑想をする」について紹介していきたいとおもいます。

さて何も考えなくてもいいという状態は、強制的に作れる「瞑想」もおすすめです。

それにはスマホをOFFにして温泉に入ってボーっとするのと似たような狙いがあります。
この時間だけは、今私を私たらしめている、すべてのことに責任を持たなくてもいいのだ。

私はここにいるけどいません。だから不安なんて知ったこっちゃありません。
と言った感じで、やってみてはいかがでしょうか。

不安と距離を置くためのとても簡単で有効な方法として著者も行なっているそうです。

以上4つどれでもいいですからピンと来た方法で試しに不安な世界から離れてみてはいかがでしょうか。
それではここまでの内容をこの辺でまとめておきたいと思います。

不安な世界から離れる方法4つほど紹介しました。
方法の1つ目は「スマホの電源をOFFにして情報を降り回さない空白の時間を作る」ということでした。

最初は夜だけとかでも構いませんから試しにやってみましょう。

慣れてきたらスマホを持たずに出掛けて、周りの世界を眺めてみましょう。

そして方法の2つ目は「行きたくない飲み会や合コンの誘いを断る」ということでした。

自分に嘘をついてまで、イヤイヤ行く必要はありません。
誘いを断って時間が生まれたら誘ってきた相手との関係性を分析してみましょう。

そして方法の3つ目が「温泉に出掛けること」でした物理的にスマホを持ち込めない場所に会えていくことが重要です。

普段の生活圏から離れ自分の生活を客観的な視点で見てみましょう。

そして4つ目の方法が「瞑想をする」ことでした。

好きなように生きる

それでは次に「好きなように生きる」ということを紹介していきたいとおもいます。

不安を少しずつ取り除くための簡単な方法を4つお伝えしました。

次は自分の「生き方」に関するお話をしていきましょう。

自分を生きるということほど、言うだけの簡単さと、実際やってみる難しさの「ギャップ」があることはなかなかないですよね。

まず自分を生きるという時にそもそも自分が何なのか、どうしたらいいのかわからない、という人が圧倒的に多いのではないかと思います。

そのような人たちは一体どうすれば良いか一番簡単に思いつくとっかかりは自分は「何が好きか」を考えることでしょう。

しかしここでまた自分って何が好きなんだろうとわからなくなってしまう人も少なくないですよね。

とりあえず間違えないでいただきたいのは
「そこまで好きなことがない=自分はダメな人間ではない」
ということです。

自分の好きなように生きると、自分の好きなことをして生きていくとは微妙に違うんです。

著者が意味する自分を生きるとは前者の方の意味合いです。

好きなことをして生きていくのはその字面通りの狭い意味でしかありません。

好きなことで社会貢献したり、お金をたくさん稼ぐというイメージでしょう。
一方、好きなように生きるにはもっと広い意味があり、そこまで好きなことは特にないのでこのままで満足という態度や自分は人生で絶対やりたくないことがあって、それだけはしないで生きていくといった生き方も含まれます。

現代社会では好きなことで生きていく人の中で経済知的生産性も兼ね備えた人がクローズアップされがちですからつい自分と比較してしまって不安に陥ってしまう人もいるでしょう。

でも好きなことは特にないかなという人であってもこれだけはしないで生きていくという人も自分がないということじゃないんです。

自分の好きなことがわからなくても自分の生き方をつまらないと思ったり自分を卑下する必要はありません。

著者はどちらかというとそれで生きていきたいほど好きなことというのはなくて、これはやりたくないなぁと思うことで自分を確認するタイプだったそうです。

著者のやりたくないこととはどこの誰がいつ何のために作ったのかもを分からない常識に従うことで、この中にはみんな一律で週5日働くことも含まれているといいます。

やりたくないことも世間体にとらわれず主観で良いんです。
世間で当たり前だからではなく、自分の実感というフィルターを働かせて選び取ったものは、実際すごく少ないです。
それを一つずつ自分の世界に増やしていきましょう。

そして驕りでも、謙遜でもなく、ただ私はそれは違うと思うので、と言って当たり前とされている生き方や考え方多く拒否すること。
ほとんどの人は親がこういったからとか世間ではこれが普通だから、というようなどこかの誰かが色や度数を設定したメガネを何重にもかけさせられているような状態なんです。

自分を生きるためのスタート地点に立つべくまずはそれを振り落とすところから始めてみませんか。
残念ながら自分では処理しきれない不安と共に、マイナスからスタートしなければいけないという人を案外多いのではないかと思います。

自分を生きることに対して心の中で強力なブレーキがかかってしまう場合は、その原因となっている不安を取り除くのが先決です。

著者の場合は自分を生きていると殴られるかもしれないという進退的な痛みを伴う不安が強かったそうです。

20代で隠居生活をして自分を生きることを本格的に実践し始めましたが、同時にそれは自分の好きなように生きても殴られないのだという記憶の上書きをしていく作業でもあったそうです。

ネガティブな思い込みからそのように世界を見る癖がついてしまうと、人は不安な状態に陥ってしまいます。

著者は物事の道理もわからない子供の頃に内在化してしまった、自分を生きると大変なことになるにちがいないという呪いのような思い込みを見つけ出し、小さなことからひとつずつ、ああこれは大丈夫あれも大丈夫かもと地道に塗りかえていったんです。

そんな隠居生活を通してだんだん自分の中にある認知の歪みのようなものを矯正していったそうです。

誰もが生まれたときには自分が自分であることに不安なんてなかったはずです。

でも貧乏だから幸せになれないとか可愛くないからモテないんだとか自分はダメ人間だから就職してもうまくいかないみたいなことを皆さんも一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

だとするとそのようなネガティブなメガネをかけさせたのはあなたの周囲の人間たちですネガティブな思い込みを見つけたらまずは1回それを止めてみるとか、そのような小さなことからでもいいので気楽に記憶の上書きを始めてみましょう。

今日がダメでもまた明日やってみれば良いそんな気分になった時にやれば良い、機体を低くしてやってみてどんな気分か実験してみると良いでしょう。

自分を生きるをスタートする際のポイントとしては周囲からの批判や攻撃という嵐が過ぎ去るのを待つことです。
嵐の中で始めようとしても結局ぶっ飛ばされてしまって、心が折れてしまいかねません。
残念ながら自分を生きることをあきらめさせようとする圧力は大人になってもなくならないのです。

もし運良く嵐が一時的にやんだら、可能な場合はできるだけ安全な場所へ逃げましょう。
そして一気に自分を矯正しようとしないことも大切です。
一気に直そうとするとおそらく、そのネガティブな思い込みを守りたくなるような衝動に駆られると思います。

たとえそうなってしまったとしてもそれはそれでいいんです。

ただ誰かに強制的に捨てさせられたというような形になっては意味がなく、自分で納得して手放したんだと思えることが大切です。

時間がかかるかもしれませんが、あれ最近誰も攻撃してこないなと上書きができたときちょっとだけ息がしやすくなっていることに気づくでしょう。

そこから少しずつ自分を生きることを始めてみてください。
記憶の上書きが出来ていればほんの少しずつではありますが、これから会う嵐にも動じなくなっていきます。

それでは2章の内容をこの辺でまとめておきたいと思います。

ポイント1
自分らしく生きるためには「自分が何が好きか」を考えるのが手っ取り早いが、自分が好きなことがわからない人は「好きなことをして生きていく」のではなく「好きなように生きる」ことを考えると良い。

ポイント2
好きなことをやりたいことがないという人はやりたくないことで自分らしさを確認できる。
自分がないという人はいない。

ポイント3
自分を生きるためには世間体や常識を振り落として、それらから影響を受けたネガティブな思い込みを上書きし減らしていく必要がある。
世間で当たり前だからではなく、自分の実感で選び取ったものを自分の中で増やしていこう。

それではラストの章で「不安とは結局なんなのか」について紹介していきたいとおもいます。

さて著者は自身が子供の頃に感じていた次の3つの不安を引っ張り出して結局不安って何だったのだろう??
と振り返っております。

不安1
自分が楽しいことを優先していたら、親や先生に怒られるんじゃないか。

不安2
人と違うことをしていたらクラスや社会で仲間はずれにされるんじゃないか。

不安3
自分は人よりも能力が劣っているから将来人並みほどにも稼げなくて生きていけないんじゃないか。

大人になってからよく見てみるとこの3つの不安に共通点があることに気づいたそうです。

それは3つとも不安を感じた時点では、まだそれは起こっていないということを結局起こってもいないことに対して想像だけがたくましく育ってしまい、勝手に悪い方に想像して自分で不安を作り出していたんだということ。

外の世界に出て人間と付き合うようになってから経験したいくつかの嫌な出来事が想像の方向性を決めたのでしょう。

例えば遊んでばかりで親や先生に怒られたり、初めてのアルバイト先で失敗だらけだったり、ただ後々振り返ってよく考えたら10回中10回がそういう結果になるわけでもなかったことに気づきます。

毎回怒られるとは限らない毎回失敗するとも限らない、しかし何度か好ましくない結果になった時の嫌な気持ちはなかなか強烈な経験として心に残るんです。

それが失敗のパターンとして記憶にこびりついて不安が出来上がってしまうのでしょう。

また人間はどうなるか分からないことに対して不安を通り越して時には恐怖すら覚えるものです。

そして結局不安になった時って最悪の結果を想像してみると全部同じところに行き着くと思いませんか??

先ほどの3つの例の行き着くところの最悪のケースが何かを考えてみてください。

この3つの悩みの行き着くところの最悪のケースは何か、それは3つとも最悪の場合自分はこの社会を生きていけないのではないかということになります。

結局不安とは一体何か、それはどうやら生存するためにあらかじめ備わっている機能といって間違いはなさそうです。

どんな不安も結局のところを突き詰めれば「生きていけない=死」につながっている。
人は生存本能に訴えかけられて不安になることで、生き延びるためにはどうしたらいいか、考え始めるのでしょう。
となると不安は生きるためのモチベーションになるとも言えますから100%ネガティブの塊とも限らないんです。

不安を解消するにはまず何よりも心身を健康にすることが大切です。
生きるために頭でグルグル考えて今すぐ何か行動を起こして安心したくなる気持ちは誰にでもあるでしょう。

しかし人は疲弊していると正常な判断ができなくなるんです。

何が根本的な解決になるのか分からないまま場当たり的な解決策を打ち出し続けて、疲れ果ててしまっているという人が現代社会にはあまりにも多いように思います。

もしあなたがそのような状態ならいっそのことを不安になってしまう場所や暮らし方を離れてゆっくりと休憩をとってみるのも良いかと思います。

著者は不安に陥って心身の余裕がなくなった時に不安な世界から離れてみるということを実行したそうです。

実家から上京もし23区内で経済的にギリギリの生活をしていた20代前半の頃は食費を節約してもバイトを増やしても焼け石に水だったと言います。

それが嫌になって23区内から郊外へ引っ越すことを決意。
身も心も健康になるためにと意図していた訳ではなかったのに不安な世界から離れたことで心身の調子を回復しそれが人生に立ち向かう態勢を整えるきっかけとなったそうです。

頭の回転だけでは不安を乗り切れないことがあります。
でも疲れた心と体を回復させておくと思わぬところから物事が解決することがある。
不安と向き合うためのスタート地点に立つのは心と身体を正常な状態に戻してからでも決して遅くはないんです。

不安を回避するために他人や社会の不安を取り込まないということも大切です。

人間の神経細胞にはミラーニューロンという共感細胞があって視界に入った他人の考えや行動を鏡に映ったように無意識に自分へ反映させていくクセがあります。

そのため身近に強い不安を抱えた人がいるとこちらまでその不安を取り入れてしまう危険性があるんです。

他人が何とかするべき不安まで自分が抱え込んでしまいストレスがかかって心や体を壊すということは起こらないようにしなければいけません。

ではどれが自分の不安でどれが他人の不安なのか、見極めるポイントはその不安が自分の生存に役立っているかどうかです。

その不安は自分に生きるモチベーションを与えてくれているのかそれともただしんどくしているか冷静に分析し自分を生かしてくれる不安だけを受け入れましょう。

自分の不安をきちんと自分で解消できるようになればミラーニューロンの法則で親や他人、社会から受け取った不安のバトンを他の人に渡すことはなくなります。

自分で自分の機嫌をを良くすることは自分のためだけではなく次の人のためにもなるんです。
これは誰にでもできる小さな社会貢献と言えるかもしれません。

不安と上手く付き合っていくために心身を健康に保つ他人や社会の不安を取り込まないの次にやれたらいいとを思うことが自己肯定感を高めることです。

もしかしたらこの言葉を聞いただけでアレルギーが出る人いるかもしれません。

著者も自己肯定感を高めるのに気後れしてしまう一人だそうです。
もっと気楽に実践すべく代わりに自己否定感を下げるという言葉を使われています。
やり方は簡単です
1自分の言動の中で自己否定感に突き動かされているものを注意深く選別し見つけ出したらそれを言動に移さずにいっぺん無視。
2自己否定感を無視しても死なないことを確認。
この2つを地道に繰り返すんです。

例えばバイトを2つ掛け持ちてどちらもうまくいかなかったときその一つや二つの経験で自分は駄目であると結論
付けてはいけません。

そして本当にその仕事ができないと生きていけないのかを確かめるんです。

つまりそこはやめて別の場所でも働いてみることを次の行動を起こさないで自分はダメだと自己否定だけするのはある意味楽なのかもしれません。

たまには勇気を出して自己否定感を無視してみませんか??

ゆっくりとではありますが不安の解決を支えてくれるはずです。
結局不安とはなんだったのかということを改めて
ここでまとめておきましょう。

ポイント1
人間はまだ起こっていないことに対して不安になる.

ポイント2
なぜなら未来はどうなるか分からないから。

ポイント3
わからないということが不安を引き起こす。

ポイント4
すべての不安は突き詰めるとしにつながる。

ポイント5
だから不安は製造本能として身に付いている機能である。
そして子供の頃にあった不安が大人になって的中したとしても意外と知りません。

なんとかなるしそのことが過ぎ去って過去の出来事となればもう不安を感じることはなくなります。
そして不安に立ち向かうためにできることをまとめてみると
1まずは心身を健康に整える
2他人や社会の不安を自分のものにしない
3自己否定感を下げていく

以上の3つです。

あなたが不安に襲われて何もかもダメだと嘆きたくなった時とりあえず落ち着いてこれらのことを思い出してください。

他には何もしなくて大丈夫。
でももしも気が向いたらできそうなことだけ、試しにやって、不安が自分の人生の舵を握ろうとするの妨害してやりましょう。

それで生きたくなってきたらまた生きればいいんです。

人生は長いですからこのような感じでぼちぼち不安と付き合っていきましょう。

それでは内容をまとめておきたいと思います。

不安とは何か
1人間はまだ起こっていないことに対して不安になる。
2なぜなら未来はどうなるか分からないから。
3わからないということが不安を引き起こす。
4すべての不安は突き詰めると死につながる。
5だから不安は生存本能として身についている機能である。
6でも不安が的中しても意外と死なない。

不安に立ち向かうためにできることは次の3つ
1まずは心身の健康を整える。
2他人や社会の不安を自分のものにしない。
3自己否定感を下げていく

本日は以上になります。

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